
犬の舌の役目とは
味覚
人間と同じように犬も、苦い、甘い、しょっぱい、酸っぱいなどを感じることが出来ます。ただ味を感じる「味蕾(みらい)」の数は人間の5~6分の一程度。犬は舌の味蕾からだけではなく嗅覚からも食べ物の情報を得ていると考えられます。熱を逃がす
運動をしたり暑くなると舌に血液が多く流れ大きくなり、口から舌を出し「ハァハァ」と短い呼吸(パウンティング)をします。パウンティングで湿った舌を気化熱によって冷やすことで体全体を冷やします。外気温が暑かったり蒸していると体温を上手く下げられず熱中症になってしまう場合があるので注意が必要です。
スプーンになる
長い舌を使えば口全体が入らなくても食べ物を舐めとることが出来ます。舌の表面を使って舐めることもありますが、舌の筋肉が発達しているため舌ベロをスプーンのように後ろに丸め水をすくって飲むことも出来ます。同時に舌で水を跳ね上げて飲むため犬が水を飲むと周りに水しぶきが飛ぶことが多くあります。人の手のような役割
私たちが指で触って感触を知るように、舌や口を使って感触を確かめたりします。また挨拶の時や嬉しいときなど、舌で舐めて友好を示したりもします。
消毒や綺麗にする役目
怪我などをして傷が出来ると傷口を舐めて綺麗にします。また体を綺麗にしたり、子犬の世話にも使います。自分を落ち着かせるサイン
食べ物がない時でも犬は自分の唇や鼻を舐めて見せるときがあります。これは落ち着かせようとするサイン(カーミング・サイン)。何だか怒られている・・・と犬が感じていたり、飼い主さんが帰宅して興奮している際などサッと舌で唇を舐めたりします。
犬の舌の色
色んな役割をしている犬の舌ベロ。普段目にすることは多くてもあまり観察をすることがない部分。舌の健康チェックも兼ねて指で舌の裏を触ったり口の中を観察してみては?