犬の散歩による飼い主の怪我
犬の散歩は飼い主の健康向上も期待できます。しかし、思いがけない事故で怪我をすることも多いそうです。アメリカにあるジョンズ・ホプキンズ大学(Johns Hopkins University)の研究者によると、過去20年近くの間に、米国内でリードを使った犬の散歩中に怪我をし、ERで治療を受けた成人の数は422,000人以上いたということがわかりました。55%は犬による突然の予期しない動きによってリードで転んだり、絡まったりが原因と考えられるそう。
多かった怪我の種類
- 指の骨折
- 外傷性脳損傷
- 肩の痛みや脱臼
怪我を防ぐために出来ること
犬は突然、強い力で引っ張ることがある
犬は気になる動物がいた、知っている人を見つけた、知らない犬が走ってきた、大きな音がして怖かった等、様々な予期せぬ理由で走り出す可能性があります。
その力がリードを持つ手、手首、腕などへ急にかかり、手首や指の骨折、脱臼、腱を痛めたりなどにつながるそうです。リードを正しく持つ
手首や手にリードを巻き付けない!突然力がかかった際に、締め付けられて怪我をしてしまいます。
多くの専門家がおすすめしている持ち方は、親指をフックのように利用する持ち方です。まず、リードの輪っかを親指にかけます。犬との距離を調節し長すぎるリードを持ち上げて親指にかけ、手を握ってリードを持ちます。フリーになっている手でリードを支え持つ際は、小指側が犬に近くなるようにします。
リードを長いままにしておかない
歩行中はリードを長いままにしておくと、様々な怪我や事故の原因につながります。足に絡まり転ぶ原因になったり、犬が走り出すことでリードが擦れ、足や指を切ったり火傷などの怪我もあります。また、周りからリードが見えにくいことで、後ろからくる自転車との事故なども考えられます。
散歩用の靴を履く
力が入りずらいサンダル、ヒールの高い靴は、犬が突然ひっぱたり方向転換をした際に足を痛めたり、転んでしまう可能性が高くなります。雪や雨など、滑りやすい地面の場合も、安全な靴を選ぶ必要があります。
散歩中は周りを確認しながら
犬が怖がることや、興味を引くものが歩く環境にないか注意したり、避けたりしてより安全な散歩コースを選ぶことや、時間帯を選ぶこと。小さなオヤツを用意して、犬の興味を逸らすことも助けになります。スマホを見ながらも危ないです。