You can't teach an old dog new tricks.
-老犬に新しい芸は教えることはできない
英語にはこんなイディオムがあります。しかし、実際は年齢に関係なく新しい技を覚えるし、新たなチャレンジは犬の精神や脳にも良い効果をもたらすそうです。ただし子犬や成犬期に比べ、視覚や聴覚が落ちていたり体力や関節への配慮などが必要になる場合があります。声だけでの指示ではなくハンドサインと共に芸を教えるなど工夫があると犬も理解しやすくなるかも知れません。
ではシニア犬に向いてる芸にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、室内でも出来るシニア犬におすすめの芸を紹介します。ハイタッチ
掌を犬の鼻の位置に持ってきて、ハイタッチ!※教える時は、犬の手を掴んで教えることはしないで下さい。おやつを握った手を犬の鼻の位置で見せ、そこを犬が手で触ってきた瞬間を褒めておやつをあげる。繰り返す→おやつなしで「ハイタッチ」と言ってから握った手を鼻の位置に持っていく。出来たら、反対の手からご褒美を与える。繰り返す→「ハイタッチ」と言い、犬の鼻の位置で手を広げる。物の名前を教える
おもちゃの名前や人の名前など、既に知っている名前は多いかも知れません。名前を知っていると、出来る遊びが沢山あります。※名前を教える時は、いつでも一緒の名前で。
「〜持ってきて!」
スリッパや新聞、お散歩に使うリーシュなど探して持ってきてもらいましょう。いきなり「持ってきて」のコマンドではなく、犬の知識を少しづつ増やしていく必要があります。初めはあなたの犬が知っているおもちゃを目の前に置いて、口に咥えたら褒める→近くにおもちゃを置き、「持ってきて」のコマンドを言っておもちゃを咥えて飼い主さんの元に来るようにする→おもちゃの位置を少しづつ遠くして同じように行う。お片づけ
この芸を教えるには、おもちゃの名前を知っている、咥える指示、離す指示を理解している、などいくつかを組み合わせる必要がありそうです。すぐに出来る技ではないので、粘り強く時間をかけて犬のペースに合わせてゆっくりと教えてあげて下さい。初めは簡単な芸からゆっくりと。家族で行う場合は手順や指示などを統一し、犬が混乱しないようにして下さい。