クーンハウンドとは?
主に夜行性であるアライグマを匂いで追うハウンドタイプの猟犬。クーン(coon)とはアライグマ(racoon)の意味。
北アメリカでは貴重な食料としてアライグマ猟が盛んに行われていた。優れた嗅覚を頼りに、粘り強く獲物を追い詰める。
アライグマのほかにも、クーガーやクマ、猪などの猟にも使われた。
全6種類、全てアメリカ原産。
ブラック・アンド・タン・クーンハウンド
ブラッドハウンドとブラック・アンド・タンのフォックスハウンドから生まれたとされる。アライグマの他に鹿、熊、クーガー(マウンテン・ライオン)の追跡にも優れている
ブルーティック・クーンハウンド(ブルーチック・クーンハウンド)
アライグマ猟の言葉で「コールド・ノーズ」と言われる”古い匂いを長時間に渡って追跡できる”スキルを発達させた
ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンド
「ツリーイング(treeing)」とは、アライグマなど獲物の匂いを追って、木の上に追い込むスタイルを持つことからきている。「ウォーカー」の由来は、アメリカに初期に渡ってきたイングリッシュ・フォックスハウンドがヴァージニア・ハウンドと呼ばれるタイプに発展し、その後ウォーカー・ハウンドへと発達していった。そのウォーカー・ハウンドを祖先に持つことから、この名前がついた。
アメリカン・イングリッシュ・クーンハウンド
昼はキツネ猟、夜はアライグマ猟に使われていたため、イングリッシュ・フォックス・アンド・クーンハウンドと呼ばれたこともあったが、夜行性動物の猟に優れた特性を持つことからアライグマ猟のエキスパートとなった
レッドボーン・クーンハウンド
低地から急な崖でのスピードとアジリティに優れている。勇敢でクマ、猪、クーガーのような大型動物の猟にも使われる
プロット・ハウンド
6犬種のクーンハウンドの中で唯一イングリッシュ・フォックスハウンドではなく、ドイツから来たハノーバー・ハウンドを祖先に持つ
