犬の理想体重とは
犬の場合、その犬の理想体重より15%増で太り気味とされています。30%を超えると肥満となるでしょう。それぞれの犬の理想体重を確認するには、犬種・性別ごとの平均体重から考えることもできますが、個別の見た目から判断できる「ボディコンディションスコア(BCS)」という目安があります。
体重増加の理由
カロリーオーバー
散歩の時間が減ってきたり、動き回る時間が減ったり、筋力が落ちることで代謝が低下してしまいす。若い頃と同じ量を食べていると、もしかしたらカロリーオーバーしている可能性も。甲状腺機能低下症
甲状腺は新陳代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンが十分に分泌されないことで犬の代謝が低下し肥満を招いてしまいます。クッシング症候群
腎臓のそばにある副腎という器官からコルチゾールという代謝に関わるホルモンが分泌されていますが、何かの原因で過剰に分泌されてしまう疾患です。副腎皮質機能亢進症とも言われます。症状として、多飲多尿、運動をしたがらない、薄い又は弱い皮膚、脱毛、ポコとお腹が出てくる、食欲増加などがあります。糖尿病
糖尿病の初期症状には急激な体重増加後の食べているのに体重減少、喉の渇き、おしっこの回数が増える、無気力、息から甘い匂いがするなどがあります。
シニア犬が太らないためには?ダイエットは?
フードの見直し
若い時から変わらない食事内容の場合は、見直してみると良いかもしれません。シニア期に入り活動量に変化があると、カロリーオーバーになっている可能性もあります。低脂肪のものやローカロリーのシニア犬向けのドッグフードに変えてみたり、一度の食事量を変えてみたり、あなたの犬に合ったカロリー摂取ができる食事内容に変えることで、理想体重を維持して下さい。散歩は続ける
運動不足になると、筋力や体力が落ちてきてしまいます。散歩コースを短くして、気候をみながら一日2回散歩に出るのも良いでしょう。犬の様子を見て無理強いはしないで下さい。もしも、あなたの犬が大好きだった散歩を嫌がるのなら、その理由には何か痛みや疾患が隠れているかもしれません。獣医さんへ相談してみて下さい。スイミングを取り入れる
関節などに負担をかけずに全身運動ができるスイミングは、シニア犬の運動にお勧めです。皮膚疾患や怪我があるような場合などは、悪化させてしまったり衛生面からも完治してから利用して下さい。緩やかな体重増加で、食欲や水を飲む量も変わらず、排泄もいつも通り、他に何の変化もないような場合は代謝が落ち、カロリーオーバーなだけかもしれません。他に何か気になる症状がある場合や、特に急激な体重変化が見られる場合は何かの疾患が隠れている可能性もあるので、獣医さんに相談して下さい。またダイエットをする時も、まずはあなたの犬の健康に異常がないかや無理のないプランなのかを獣医さんと確認をして下さい。