ジャック・ラッセル・テリアって・・・
ジャック・ラッセル・テリアとパーソン・ラッセル・テリアは1980年代までは共通の歴史を持ちます。1800年代中頃、ジョン・ラッセル牧師によってフォックスハウンドと共にキツネ猟が出来るテリアを理想とし、生まれました。当時、キツネ猟をする際にはテリアをバッグに入れ一緒に馬に乗って移動していたのですが、ジョン・ラッセル牧師はフォックスハウンドと一緒に走れる能力を持ったテリアの開発を目指しました。ラッセル牧師は、トランプという名前のメスのテリアを牛乳配達人から購入します。ラッセル牧師の友達の手記によると「トランプは夢の中だけしか見たことのないような、理想の犬」だったそうです。トランプはホワイトにタンの斑が両目と耳に、また尻尾の付け根にも細かい斑があり、悪天候や寒さから体を守れる被毛を持っていたといいます。また体格はがっしりしており、大人の牝狐位だったそうです。ジョン・ラッセル牧師が亡くなった後、アーサー・ブレイク・ハイネマン氏によって1894年に「デヴォン・アンド・サマーセット・バジャー・クラブ」が作られました。このクラブは後に「パーソン・ジャック・ラッセル・テリア・クラブ」と名前を変え、フォックス・テリアのクラブの一つとして登録されています。ハイネマン氏はキツネ猟よりもアナグマを掘り出すテリアを作り出すことを目的としていたため、おそらくブル・テリアとの交配が行われ、その結果として足の短いタイプが生まれたのではないかとも言われています。第二次世界大戦後、ワーキング・テリアとしては数を減らしていき、代わりにペットとしての人気が高まりショー・ドッグとしても人気を集めていきます。原産国のイギリスにおいては、1990年に体高が約30-38cmとしたスタンダードが書かれ、パーソン・ジャック・ラッセル・テリアとして登録されましたが、1999年にパーソン・ラッセル・テリアと名前を変えています。イギリスやアメリカでとは別に、オーストラリアの愛好家達は移民と共に渡って来た体高が約38cm程のパーソン・ジャック・ラッセル・テリアの体高を30cm以下になるように努力を重ねます。その結果、オーストラリアで新しくジャック・ラッセル・テリアとしてスタンダードが作られ、オーストラリアのドッグ・ショーで大変人気の犬種となりました。2001年、FCI(国際畜犬連盟)はこのオーストラリアのスタンダードと共に、ジャック・ラッセル・テリアを登録しました。世界中でも大変人気の犬種となり、生まれ故郷のイギリスにおいても2016年にジャック・ラッセル・テリアがケンネル・クラブに登録されました。どちらも被毛はスムース、ラフ、ブロークンとあり、タフで活発で狩猟犬としての気質を残していると言われます。パーソン・ラッセル・テリアは体長・体高が正方形に近く足が長め、ジャック・ラッセル・テリアは長方形に近く、足が短めとされています。
体高大体25-30cm | V字の垂れ耳 |
ぼーっとするより刺激が欲しい | よく似ているけれど、体高がちょっと高くちょっと足長な仲間、パーソン・ラッセル・テリアがいる |
アウトドア・アクティビティの良いパートナー | エネルギッシュ |
スムース、ラフ、ブロークン・コート | フォックス・テリア |
仕事大好き | 体のサイズは小型でも中身は大型犬 |
体重大体5-8kg | 吠えてお知らせ得意 |
好奇心旺盛 | 子供には忍耐強い |
家族大好き | 怖いもの知らず |
抜け毛はある | 日々の運動、トレーニングやゲームは欠かせない |
時にとても頑固 | 狩りの本能が強い |
番犬になれる | 知らない猫や小動物は追いかけたくなってしまうかも |
知的ゲーム大好き | 社会化大事 |
穴掘りの名人 | 賢い |
運動大事 | イングランドで生まれ、オーストラリアで発展した |