アメリカン・スタッフォードシャー・テリアとアメリカン・ピット・ブル・テリア
posted by Wanwans, March 27, 2023アメリカン・ピット・ブル・テリア(APBT)とアメリカン・スタッフォードシャー・テリア(Amstaff)はとても近い関係にありどちらも"ピット・ブル"と呼ばれるグループに属す犬種です。見た目などでの大きな違いがあるわけではなく、Amstaffをドッグ・ショー・タイプ、APBTをワーキング・タイプとする同じ犬種とする場合が多いようです。
歴史
ルーツとなる犬
1800年代イギリスにて牛いじめに最適な犬種を作出するべく、主にブルドッグ*とテリア(おそらくホワイト・イングリッシュ・テリア又はブラック・アンド・タン・テリアやフォックス・テリアなど)を掛け合わせ"ブル・アンド・テリア"、"ハーフ・アンド・ハーフ"と呼ばれる犬たちが誕生します。(この犬は後にイギリスでスタッフォードシャー・ブル・テリアと呼ばれるようになっていきます)アメリカでの発展
この"ブル・アンド・テリア"が1870年~1880年代にイングランド、アイルランド、スコットランドなどの移民と共にアメリカに渡ります。筋肉質でバランスの取れた体つきをし、勇気があり飼い主とても従順なこの犬達は農場や牧場での護衛・牧畜犬、猟犬、そして闘犬として高い人気を集めます。このアメリカで発達した優れた犬の血統を残そうと1898年にユナイテッド・ケンネル・クラブ(UKC)が設立され"アメリカン・ピット・ブル・テリア"として登録を始めます。これ以後、他の犬種との掛け合わせは認められなくなります。1936年になると、AKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)が犬種のルーツの土地の名を取り"スタッフォードシャー・テリア"としてこの犬を公認します。UKC、AKCどちらもスタンダードができましたが、あまり大きな差はなく同じ犬を2つのケンネル・クラブに重複して登録する人もいたといいます。(現在AKCではAmstaffを親に持つ犬がAmstaffとして認められる。UKCでは(親犬がどちらであっても)APBTの名前で認められている)1972年にはイギリスの"スタッフォードシャー・ブル・テリア"よりも体高、体重が重く発展したAmstaffを違う犬種として区別をするためにAKCは名前をアメリカン・スタッフォードシャー・テリアに改正しています。

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