テリアとは?
「テリア(Terrier)」という言葉は、ラテン語で「大地」を意味する"terra"に由来しています。テリアと呼ばれる犬達には小さいサイズから大きなサイズまであり、毛質もシルキーやワイヤーなど様々あります。
沢山種類のあるテリアなので生まれた背景により性質なども様々ですが、テリアには大きくわけて、小動物を穴の中へ追って行き捕まえる小型で足の短いタイプ、穴を掘って獲物を見つけたり農場での様々な仕事をする足が長く中〜大型タイプ、闘犬としてブルドッグとテリアを掛け合わせた犬を基礎にしたブル・タイプの3つがあります。
ここでは、テリアの中でブル・タイプとされる犬種を紹介します。ブル・タイプのテリアとは中世の時代から、イギリスでは牛やクマなどに犬をけし掛ける見せ物が人気で、現在のブルドッグの基礎となるオールド・イングリッシュ・ブルドッグもこのような「牛いじめ」の闘犬として生まれました。1835年に闘犬が法律で廃止されると、牛やクマといった大型の動物ではなく、闘犬同士を闘わせるものへと代わっていきます。オールド・イングリッシュ・ブルドッグのパワーに、テリアの獲物を追う勝ち気な性格に俊敏さを持たせる為、ブルドッグに様々なタイプのテリアを掛け合わせ「ブル・アンド・テリア」と呼ばれる犬達が登場しました。ブル・タイプとされるテリア達はこの犬達をルーツとしています。19世紀初めに闘犬として生まれた。19世紀中頃からは闘犬の気質を排除し、見た目も洗練されていったスタンダードのブル・テリアとほぼ同じ歴史を持つ。ブル・テリアには様々なサイズがあり、アップル・ヘッドを持つような極小のサイズもいたという。現在はそのようなトイ・タイプはなくミニチュアとスタンダードの2つのサイズがあるイングランド・スタッフォードシャー原産1880年頃にアメリカに渡ったスタッフォードシャー・ブル・テリアを基礎に生まれた犬アメリカ・ボストンで、ブル・アンド・テリアとブルドッグによって生まれた犬で、当初はサイズも大きくボストン・ブルとも呼ばれていた