留守番中の噛み癖を直すトレーニング
犬にとって噛んだり裂いたりして物を破壊するのは、尻尾をふるのと同じ位自然なこと・・・ でも高かった家具やカーペット、靴などが破壊されいくのを見るのはちょっと悲しいですよね。ここでは特にお留守番をしている時に噛み癖(破壊癖)のあるワンちゃんに噛んでよい物を教えるトレーニングについて紹介します。噛んでしまうには理由がある。
犬は物を壊して困らせようとか悪意があって噛んでいるのではありません。犬だから噛んでしまうのです。寂しいとかつまらないとか、もしかしたら不安なのかも知れません。活動的な犬はお留守番が長くなるとじっとしてられなくなったりします。ワンちゃんはあなたの帰宅が遅くなったからといって腹いせで家具を噛んでしまうのではなく、不安な気持ちやエネルギーを噛むことで発散させているのです。もしも帰宅して、破壊されている物を見つけてもワンちゃんを叱らないで下さい。1.犬のエネルギーを発散させておく
犬が"問題行動"を起こす原因の一番の理由は運動不足と言われます。オヤツをあげたり、撫でたりと可愛がっていても犬にとって運動せずにいることはストレスが溜まる原因となってしまいます。留守番をさせる前に散歩に出かけるなどして犬のエネルギーを発散させてください。参照:愛犬を運動させる6つの方法2.犬に噛ませない
噛まれたら困る物、噛んだら危ない物はワンちゃんの届く場所に置かないこと。電気コードなどは隠すことです。特にトレーニングが出来ていないうちは危険を回避する上でも重要です。またビターアップルスプレーなど犬が嫌いな成分を含む製品を試してみるのも良いかもしれません。3.噛んでよい物を教える
ワンちゃんが噛んで良いおもちゃを与えて下さい。犬のおもちゃの種類は沢山ありますが、おもちゃの中にオヤツなどの犬が好きなものを入れて、遊びながら取り出すことが出来るおもちゃはワンちゃんが夢中になって遊べるのでオススメです。4.普段から一緒におもちゃで遊ぶ
一緒に家にいる時に噛んでいいおもちゃを使ってワンちゃんと一緒に遊んでいっぱい褒めてあげてください。おもちゃを部屋の中に隠して「探せ」もしくは「持ってこい」の指示だしおもちゃの所へ連れて行き、ワンちゃんがおもちゃを口にくわえたら褒めてあげるゲームなどもいいでしょう。また家具などを噛もうとしたらすぐにおもちゃを与え、おもちゃを噛みはじめたら褒めてあげて下さい。5.「ただいま」の挨拶はおもちゃを口にしてからにする
あなたが家にいない時、噛み癖のある犬にとって「もうそろそろ帰ってくるハズ」の時間が一番物を噛んでしまう時だそうです。「早く帰ってこないかな」の不安な気持ちを物を噛むことで発散させているとか。大喜びで帰宅を迎えてくれるワンちゃんですが、いつもの挨拶をする前に「探せ」又は「持ってこい」の指示をだして、おもちゃを口にくわえたところでただいまの挨拶をしてあげて下さい。初めは指示を出しておもちゃをくわえるようにさせますが、ワンちゃんが“おもちゃを口にくわえないと挨拶してもらえない”とわかれば、あなたの帰宅前におもちゃを探すようになり他の家具などを噛んでストレスを発散するよりも前におもちゃを口にするようになります。噛み癖を直すトレーニングではありませんが、留守番をさせる際に有効な方法は「犬が安心できる場所に入れる」です。トイレやお水、おもちゃなどと一緒に"ワンちゃんの部屋"で待つことが出来れば、犬も留守番を特別不安なことを思わずにいられ精神的にも負担が減ります。普段から寝る時や一定時間、サークルや限られた部屋で過ごすようにして慣らしていってください。また長時間の留守番になる場合はペット・シッターや犬のデイケアなどを活用するのもいいでしょう。