塩分は必要なミネラル
塩分は体に欠かせないミネラルのひとつ。人の体に必要なように犬にも必要です。体内の水分バランスを保ち神経系やその他の体の機能の働きに欠かせません。野菜などにも微量の塩分(ナトリウム)が含まれていますが、鹿、牛、象など動物達は不足した塩分やその他のミネラルを粘土や岩塩などから補給しています。健康な体の機能を保つために塩分はなくてはならない存在なのです。人間と犬との違い
オオカミなどの肉食動物は主に捕食動物の肉から必要な塩分その他のミネラルを補給しているそうです。犬は人間と暮らすようになり食生活も人との暮らしに適応してきていると考えられますが、肉球からしか汗をかかないなどの体の構造は変わっていません。腎機能は人間のものとそれほど変わらないそうですが、もともと体が必要とする塩分量が違います。それに野生で摂取するミネラルは天然のものでいわゆるテーブルソルトのような化合物でもありません。また犬と人間では体の大きさにも(多くの場合)差があります。美味しいと思うのは犬も一緒
私達が塩味を好むように犬達も美味しいと感じるようです。一度美味しいと思ったらまた食べたくなってしまうのは人間も犬も一緒。犬は減塩をしての健康管理を自分ではしませんので、塩味の食べ物も与えられただけ食べてしまいます。人が食べている時に何でも欲しがってしまったり塩分だけではなく糖分の過剰摂取など他の病気や肥満の原因になることも考えられます。またドッグフードや犬用のおやつも塩分を含んでいるものが多くあるので塩分の過剰摂取に注意が必要です。塩分の過剰摂取が引き起こすこと
人間の健康管理でもよく言われるように塩分の取りすぎは体に負担をかけ様々な病気の原因になりかねません。塩分の強いものを食べると喉が渇くのは、体内のナトリウム濃度が上昇し濃度バランスを保つために水分が必要になるからだそうです。これは心臓や腎臓などの循環器系に負担をかけることになります。犬達も塩分の取りすぎで高血圧になりますし、内臓疾患を引き起こす原因にもなります。また稀かもしれませんが、犬種によっては水を一度に大量に飲んでしまうことでブロート(胃捻転)などを引き起こす心配もあります。そして塩分を過剰摂取した際に万が一、十分な水分補給が出来ないでいると嘔吐や下痢の原因になったり痙攣や失明、脱水症状などになり危険です。注意したい海水
塩分の過剰摂取は海に遊びに行った時に起こることが多いそうです。泳ぐのが好きな犬達は海の中に入ったり砂浜でボール遊びをしたりと犬にとって楽しい場所ですが犬達が海水から塩分を過剰摂取してしまう恐れがあります。遊んで喉が渇いた犬達が海水を飲んでしまうことのないよう注意して下さい。必ず新鮮なお水を用意して与えて下さい。手作りドッグフードで注意したいこと
塩分を全く使わないドッグフードを与えている場合、塩分が足らなくなることも。また、下痢や嘔吐などで水分が失われている脱水症状の際は塩分も失われています。過剰摂取を避ける一方で手作りドッグフードなどを与えている場合は塩分が不足することのないように気をつけてください!肉球を舐めるの行為はアレルギーや怪我などの症状がない場合、綺麗にしている他に塩分補給とも考えられるんだとか!?参照:ASPCA、Pet Education、VPI Pet Insurance