愛犬は本当は何を考えている? Wanwans, March 27, 2023
悲しんでいたり嬉しい時、愛犬はあなたの感情をわかってる?犬達が本当は何を考えているか?そんな疑問を解くかも知れないプロジェクトがアメリカの大学で行われている。エモリー大学(Emory University)の研究者グレゴリー氏(Gregory Berns)が、犬の活発な脳をスキャンすることによって犬の感情を読み解くという手法を作り上げた。この方法は犬に影響を与えないfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を使うもので、起きている状態の犬の脳の動きをスキャンし分析するというもの。おそらく活発な犬の脳が画像化されたのはこの実験が初めてではないかという。実験では2匹の犬が参加。1匹はグレゴリー氏の愛犬。9ヶ月の時に引き取ったファイスト*という種類の犬で現在2歳になるキャリー。もう一匹は3歳になるボーダー・コリー、名前はマッケンジーだ。2匹とも8ヶ月にわたりfMRIに自ら入っていったり、データがとり終わるまでジッとする、大きな音から耳を守るためにヘッドフォンをつけるなど実験に必要な訓練を受けたそうだ。またこの実験では犬たちが強制されたり心地悪いようなことがないように細心の注意を払っているという。第一弾の実験では「ハンド・サイン」(手によるサイン)に対し犬の脳がどう動くかを見る。飼い主が出すサインは2つ。ひとつは"オヤツがもらえる"意味のサイン、もうひとつは"オヤツがもらえない"意味のサイン。結果は、どちらの犬の場合も"オヤツがもらえるサイン"に対しては脳にある尾状核**が反応しているのに対し、"オヤツがもらえないサイン"に対しては何の反応もなかったそうだ。グレゴリー氏によると、これは"犬は人が出すサインを注意深く見ている"ということを示しているという。またサインは"犬の報酬系***"に直接働きかけているかもしれないという。研究者達は様々な刺激に対して、犬の脳のどの部分が活動的になるかを記録して"犬の感情"を読み解きたいとしている。最終的には「犬は共感するのか」「飼い主が悲しい時、嬉しい時を理解するのか」や「どれだけ多くの言葉を本当に理解しているのか」などを解き明かしたいそうだ。また、犬は人類と共に暮らし始めたおそらく最初に動物であり、犬の発展に人が大きく関係しているように、犬も人類の発展に影響していると考えられる。犬の脳を分析することは「動物と人の関係」を知ることにも繋がるのではないかと言う。グレゴリー氏はこの実験を通し人と犬の関係を犬の立場から理解するきっかけにしていきたい、と語る。*ファイスト(Feist)とはアメリカ南部の猟犬。見た目よりも猟をするスタイルが重視されるため、決まった外見は持っていない。**"人からご褒美をもらうこと(報酬)"に関連する神経核。***報酬系とは"これをすれば報酬(ご褒美)がもらえる"という脳の神経系。犬のトレーニングでオヤツや褒めるなどのご褒美が有効なのはよく知られている。
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参照:unctional MRI in Awake Unrestrained Dogs、ScienceDaily
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