相手に感情を伝えるため
犬は嬉しい気持ちを伝えるためにシッポを振ります。例えば人が犬にオヤツをあげる時、犬は尻尾を振って"人に"嬉しさを伝えます。しかし、同じオヤツでも自分で見つけてこっそり食べるときにはオヤツに対して特に尻尾を振ることはないそうです。(興奮して尻尾を揺らすことはあるかもしれませんが)このことからコミュニケーションの手段として犬達は尻尾を振っているのだろうと考えられます。子犬は尻尾を振らない?
また生まれて間もない子犬たちは尻尾を振らないそうです。平均的に見て大体生後30日で約半分の子犬たちが尻尾を振り、生後7週間までにほぼ全ての子犬たちが尻尾を振ることを覚えるようです。身体的にはもっと早い段階で子犬たちは尻尾を振ることが出来るのに、何故時間がかかるのかというとおそらく尻尾を振って社会的コミュニケーションをとる必要がないからだと考えられます。生後3週間ほどでは子犬たちは食べて兄弟達と寝て日を過ごします。それが6~7週間目までには兄弟同士で遊ぶようになり社交性を身に付け"犬の言葉"を学び始めます。自分の気持ちを表現することや相手の考えを知るために大事な時期になり、尻尾を振る行為もこうした理由で始まるようです。また子犬は食事の際にも尻尾をふることがあるようです。母犬からミルクを飲む時にさっきまで遊んでいた兄弟達に尻尾を振って"休戦"の合図を送るそうです。子犬たちがもう少し大きくなってからは群れの大人の口を舐め尻尾を振って"友好的なサイン"を送ります。『尻尾を振る』=嬉しいではない
嬉しい時や挨拶のためではなく、尻尾の振り方、位置の違いから犬が攻撃的であったり恐怖を感じている場合もあります。犬達は尻尾の位置や形、動きでコミュニケーションをはかります。犬の目は動くものに敏感なため尻尾を振る行為は他の犬達にとてもわかり易い感情表現方法といえるようです。