『子犬のトレーニングに必要な10のこと』
1.オヤツは稼ぐもの
「オヤツはご褒美」として。呼んだら来るようにする訓練や「オスワリ」のコマンドなど子犬の頃から教えてあげるべき訓練は沢山あります。訓練に効果的に使えるためにも「オヤツは良い行いのご褒美」に。
2.オモチャと交換にオヤツを
犬専用の玩具であっても、犬が自分の所有物と考えるようになるとオモチャを人から守ろうとして唸ったり攻撃的な態度を取ることがあります。"オモチャで遊ぶ時間"を作って飼い主さんが玩具を管理してあげることは、壊れたおもちゃの誤飲なども防ぎます。遊ぶ時間が終わったらオモチャと交換にオヤツをあげる(褒める)などをして、「玩具が取られる」という気持ちではなく「玩具を渡したらご褒美がもらえた」と感じるように。3.噛まない訓練
犬にとって口は人でいう手の役目も果たします。歯が生えるときのむず痒さもありますし、子犬は物をよく噛みます。悪気がない場合であっても噛んではいけないもの噛んでいる場合は、すぐに噛んで良い玩具を与えて。
4.食べ物への執着をコントロールする
「食べる」とは「生きる」こと。犬が食べ物に執着するのは当たり前のこと。犬によって違いはあるものの食べ物が奪われそうになったときは唸って警告をしたり、場合によっては攻撃しても"自分の食べ物"を守ろうとする本能があります。また子犬は兄弟と食べ物を競うように過ごしてきた経験もあります。しかし家族が食べ物に近づいた時に攻撃的になってしまうのをそのまま許してしまうわけにはいきません。食べ物の問題だけではないのですが、犬のサイズに関わらずベストな関係を築くことは人の安全だけではなく犬の問題行動やストレスを減らす上でも重要になります。『人が食べている時に食卓から食べ物を与えない』、『犬が興奮している状態で与えない』、『唸る犬に対して叩くなど怒りで接しない』などは基本といえそうです。訓練の方法としては、子犬が家に来た日から食事の際に人が近くにいるようにする、食べている際にボウルに手を入れ直接フード(又はオヤツ)を与える、フードを小分けにして食べ終わったらボウルに手で次の量を入れるなどがあるようです。ベストな関係を築くには「オスワリ」、「お手」、「待て」、「よし」など基本的なコマンドも効果的といいます。5. 訓練時間
私たちも集中できないと物事を上手く覚えられないように犬のトレーニングにも集中力が必要です。子犬が集中できる時間はとても短いもの。5分間~長くて10分間程度といいます。コマンドなどのトレーニングは食事前などに行い、食後は休ませてあげて下さい。6.ゆっくり焦らずに
教えたいコマンドがあっても一度に全てを教えるのではなく一つずつ。犬が混乱することのないように。犬が「このコマンド知ってるぞ」と思えれば犬に自信がつきます。7.叱らない、怒鳴らない
犬が上手く出来なかったことに対し怒鳴るよりも、良いことをしたときに褒める、オヤツをあげる。ご褒美をあげるポジティブなトレーニングをして人が喜ぶことは自分にとってもいい事だと教えてあげて下さい。8.クレート訓練をする
狭くて暗い印象のクレートに犬を入れることを可哀想と感じる人もいるかもしれませんが、安全な場所とわかればサイズに合ったクレートは犬には居心地が良い場所にもなります。野生で生きている犬の仲間達は子育ての際など薄暗い巣穴で過ごします。クレート内でオヤツをあげたり褒めたりして子犬の頃から慣れさせると、お留守番や車移動、非常時などの際にクレートにいることをストレスに感じることなく過ごせるようになります。