ペット・アレルギーに関する研究

赤ちゃんとペットの関係についての研究

免疫が過敏反応を起こし体に障害を与える状態、アレルギー。食べ物、植物、化学物質とあらゆるものにアレルギーが起きる可能性があります。そして犬や猫などの動物に対しても。

生まれたての赤ちゃんがいる場合は特に心配も多いのではないでしょうか。

ペットとの接触と子供のアレルギーに関する記事を見つけたので紹介します。

小さいうちからペットに触れることで子供がアレルギーになるリスクが増えることはない－という研究結果が発表された。研究結果によると逆に減る傾向を示しているかもしれないという。

子供を持つ親達であれば犬や猫を家の中で飼うことで子供がペットに対してアレルギーになるリスクが高まるのかどうか知りたいところだが、ジャーナル・クリニカル＆エクスペリメンタルアレルギーに公表された研究によると犬や猫を家の中で飼っていることで子供がアレルギーになるリスクは増加しないとこのことだ。

公衆衛生学のWegienka博士率いるヘンリーフォード病院の研究員達は、出生から大人になるまで子供とその親達と定期的にコンタクトをとり、どれだけ犬や猫との接触があったかの情報を集めた。

そして１８歳になった研究参加者達、５６５人から血液サンプルを採取し、犬と猫アレルギーに対する抗体をチェックした。

結果によると生まれてからの１年間が最も重要で、この期間に特定の動物に接触することが、あるグループにおいては防御効果として現れた。

・生後１年目までに家の中で犬を飼っていた家族の男子は、そうでない家族の男子に比べ犬に対し感作されるリスクが半分であった。

・男子・女子ともに、生後１年目までに猫と暮らした場合、そうでなかった場合にくらべ猫に感作される割合は大体半分だった。

『この研究によって生後１年目までに経験する健康に関する状況が、その後のアレルギー体質に関連することが示されたと思う。またその時期のペットとの接触によって将来子供がペットに感作されるリスクが増えるということはないようだ』と博士は言う。

June 13, 2011

ソース：ScienceDaily

アレルギー反応は他の環境や体質によっても変わるし反応の出方は人それぞれなので難しい問題ですが、愛犬家で赤ちゃんを迎える人には少しだけホッとする研究結果かな。