怖がっている犬のボディ・ランゲージ
私たちが怖い時に"小さくなる"といいますが、犬も恐怖を感じているときに体をできるだけ小さく見せようとします。例えば、背中を丸める
尻尾を後ろ脚の間に入れる
耳を頭にくっつける(後ろに倒す)
体を低くする
体を傾ける(すぐ逃げる体型を作る)
逃げ道を探す
恐怖の対象を直視、又は避ける
体、顔が緊張し硬直する
体が震える ..........など
同時に相手に気持ちを知らせるため、気持ちを落ち着かせるサイン(カーミングサイン)として、鼻や口を舐めたり、大きなあくびをして見せたりします。
恐怖から攻撃的になる場合(「怖いから近寄らないで!」)
怖いと感じている犬が攻撃に出る場合は、怖がるボディ・ランゲージを取ると同時に歯を見せたり唸ったりなどが見られます。そして逃げ道がない時や犬が反撃に出るしかないと感じると噛みつこうする場合があります。この場合、攻撃のために前に出てもすぐに元の場所に戻るという行動を繰り返すことが多いようです。愛犬が怯えている場合
怯えている原因が物である場合は、飼い主さんが身につけたり触ったりして近づいても大丈夫なことを示してあげる、対象物が視界に入る(近づく)度にオヤツをあげるなどを遠い距離から始めてみるなどを試してみる方法も。怯える対象が人の場合、犬を追い詰めてしまうことで人が怪我をしてしまうこともあります。犬が怯えている様子を見せている時には、犬を直視しない、また隠れている場所などから引っ張りださないで下さい。犬との距離を近づけるには、犬の存在を無視するかのように振舞って犬からのアプローチを待ったり、オヤツを投げて段々と犬に近づかせるなどの方法もあります。犬同士では怯えがないようなら人を信頼している犬と一緒に遊ばせる、愛犬が好きな遊びを一緒にして段々と信頼関係を築く、ゲームをして犬に自信を与えたりなどもいいかも知れません。犬によってすぐに打ち解ける場合もあればなかなか難しい場合もあるようです。恐怖から出る行動に対して叱るなどの罰を与えてコントロールしようとしても犬が感じている「恐怖」を取り除くことは出来ません。逆に恐怖の対象が更に怖いものになってしまう可能性があります。恐怖の対象や犬の様子、状況によって恐怖に対する克服方法は変わってきます。犬が毎日怯えて暮らしているような場合は信頼できる獣医さんや専門家に相談を。