筋肉・筋など軟部組織の怪我
犬が足を引きずる理由で最も多く、捻挫、肉離れなどが原因となっている場合です。あまり深刻な怪我ではないので、数日安静にしていれば治る場合がほとんどのようです。関節の炎症
しばらく横になっていたり座っていたりした後に立ち上がるのが大変そう、階段や段差を上がるのが辛そうになっているようでしたら関節炎や股関節形成不全などの可能性があります。肉球の怪我
足の裏、肉球にトゲなどが刺さっている、切り傷がある場合や爪が割れているなどは痛みや不快感から足を引きずります。傷からばい菌が入って腫れを伴うこともあります。熱いアスファルト、砂浜、又凍った地面などによって火傷やしもやけなどになることもあります。参照:正しい肉球ケア出来てますか? あなたの犬の肉球を知る5つのポイント骨折
見た目にはわかりにくい閉鎖骨折や、外傷を伴う開放骨折、複雑骨折などが原因となる場合。骨が柔らかい子犬や若い犬に起こりやすい若木骨折(2つに折れるのではなく若木の枝のように裂ける)などもあります。汎骨炎
子犬、若い犬(半年~2歳位)に起こります。引きずる足が時間とともに変わったりします。治療が必要な病気ではなく時間経過とともに治ります。靱帯損傷
靭帯が損傷を受けてしまうと半月板も損傷することが多く時間とともに悪化してしまいます。原因は様々ですが膝に負担がかかる肥満の犬に多い傾向があります。腫瘍
骨、骨近くにできた腫瘍、脳や神経系に影響する腫瘍が原因で足を引きずる場合。めまいを起こしている、方向感覚を失っているなど、足を引きずる以外でも症状がある場合は可能な限りすぐに獣医さんの診断を受けて下さい。膝蓋骨脱臼
大型犬よりも小型犬に多くみられる症状。先天性、または何かの拍子に膝のお皿(膝蓋骨)が滑って外れてしまうこといいます。癖になったり放っておいて悪化してしまうと治りにくく、進行してしまう前の早期治療が重要です。滑りやすい床にマットを敷く、散歩中に引っ張りたい放題にさせない(急な方向転換で負担がかかる)など、普段の生活から膝関節に無理な負担がかからないようにしてあげて下さい。「痛い」と言えない愛犬が出す緊急サイン、見逃さないで!